50代になり、幼い頃の記憶はほとんどありませんが、おそらく最も古い記憶は、私がまだ4歳前後の頃の事。
父による絵本の読み聞かせです。
『ぐりとぐら』とか『もりのなか』とか。
独特の節をつけた読み方や流れていたBGMと共に今でも時々思い出します。
先日ふと、父が『もりのなか』のBGMで流していた曲がどこからか流れてきて、
思い出が「わあっ!」と甦り、
読み聞かせに音楽を付けるって良いものだなと改めて感じました。
そう言えば、昔、音楽の授業で、いろんな音楽について、私が馴染みがあったものだから先生に褒められたっけ。それも大半が父の読み聞かせのBGMで聞いていたものだったような。
世の中にはいろんな素敵な物語や音楽があるという事を、自然な形で父は私に教えてくれていたんだな、と今になって思います(感謝!)

音楽と共に蘇る記憶
ムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』は私にとって絵本『もりのなか』のイメージです。
この曲を聞くと、『もりのなか』の冒頭を読む父の声が聞こえてきます。
同時に鬱蒼としていながら明るくもある森を進み、動物達と不思議な出会いをする状況が心に浮かびます。
作曲したムソルグスキーがイメージした物(展覧会!)とは全然違う世界なのでしょうけれど、
私はこの読み聞かせから、
音楽が、想像をぐっと広げ、物語の世界をより色彩豊かにしてくれることを体感しました。
父の読み聞かせは他にもいろいろあり、我が家のそんなに多くはなかったけれどもバリエーションに富んだレコードをかけながら、いつも本を読んでくれました。
ディズニー絵本の『わんわん物語』には確かイタリア民謡だったような気が…。
例えば『ねむりひめ』にバロック音楽を

読み聞かせに音楽を流す際には、あくまでも物語を邪魔しないものでなければなりません。
聞き取れる言葉やセリフがあるものはお勧めしません。
物語の世界観に合ったものを選びます。
先日やってみて良かったのは、
フェリクス・ホフマンの『ねむりひめ』にバロック音楽の組み合わせ。
中世ヨーロッパのお城のちょっと暗くて荘厳とした様子が立ち上がるようでした。
便利な音楽ストリーミングサービス

残念ながら音楽について詳しい知識を持ち合わせていないので、
バロック音楽と言ってもこの曲、というのは分かりません。
そんな時に便利なのが、ストリーミングサービスです。
我が家ではApple Musicを使っていて、そこにあったバロック音楽のプレイリストを流しながら読みました。
SpotifyやYouTubeを使って探してみてもいいですね。

ストリーミングサービスでは幅広いジャンルの音楽が聴けるので、
世界の民話に各地の民族音楽を合わせたり、いろいろ楽しんでいます。
物語の世界をより豊かにリアルに楽しむ

絵本の読み聞かせは、
親子共に楽しめる、単純に娯楽として楽しい、という事だけでなく、
様々な効能が言われます。
言語能力や読解力の向上から学力向上、とか、情操教育、親子の絆とか…。
挙げたらキリがない位良いこと尽くめですが、
読み聞かせをしてもらう立場だった私の経験から言えば、
何よりも
物語の世界の
美しさや楽しさを
教えてもらえたことが
本当に幸せだった
に尽きます。
世の中には
たくさんの美しい物や
面白い物がある
という事を
言葉や絵、そして音楽と共に
知ることができました。
父がBGMとして流していた音楽は、
絵本の世界をより立体的にリアルに彩ってくれ、
私の心に深く刻まれています。
母親として、子育てをしてだいぶ経ち、数々の失敗もあれど、
読み聞かせだけは、どの子にも良い影響を与えているようです。
それぞれ方向は違えども、芸術に興味を持ち、毎日を豊かに過ごしています。



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